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塾長ブログ

子育て中のお父さんお母さんへ 「10歳の壁をどう乗り越えますか?」

 子どもは、小学校4年生になると大きく成長します。急に将来の職業について、話したり、ニュースについて意見を述べたり、友達のことを批判したりするようにもなり、また、趣向も突然変わってきたりもします。

その反面、毎日の学校での出来事を聞かなくとも自分から何でも話していたのに、あまり話さなくなったりもします。

子どもの成長には、個人差があり、一概には言えないのですが10歳を迎える頃から周囲の子どもたちと自分を比較し始めます。他者との比較を意識的にするようになります。その結果、劣等感を感じるようなことも多くなり、いわゆる思春期の始まりです。

誰もが社会的存在として、通る道ですが、通過時期や通過方法は、千差万別です。実は、

この時期が子どもの成長過程の中で最も大切なのだと思います。

この時期に、様々なことに挑戦させ、生きることの楽しさを感じ、この様々な経験を踏まえて社会に参加する姿勢を培い、社会の構成員としての自覚や友達との信頼関係の形成、

そして、自分の興味・関心を育て、自信を持たせることが必要な時期です。

一方で、家庭では、この時期になると子育てのために家庭で専業主婦をされていた方も、子どもの成長を確信され、再就職される方が、多いのではないでしょうか。そして、子どもへの期待感が大きくなる時期でもあります。

この10歳の壁の時期に、二分の一成人式という学年行事に取り組んでいる学校が多くあります。この取り組みは、子どもたちの成長過程を振り返らさせて、保護者の88愛情のもとに成長したことを再確認させるとともに、将来の自分の夢や職業について、同級生の前で語らせる取り組みをしています。自分について考える良い機会であるようです。

そうした大きな転換期であるのですが、私立中学校への受験準備とも重なります。心理 的な変化の激しい時代でもあるので、その頃の学習に特化した生活を強いられることにもなり、中学受験の成否により家族の人間関係が崩壊させたりすることもあります。また、極端な劣等感に苛まれる子どもたちもいます。

この時期に、自ら主体的に学ぶことに本格的に取り組むことには、大きな意味があるものと考えています。学ぶ意欲と学習習慣を身に付けるのには、大事な時期でもあります。

我が暁塾は、この成長著しい時期の入塾を歓迎しています。

                        21世紀寺子屋暁塾塾長 村瀬光生