中学3年生の夏休みの過ごし方
中学3年生の保護者の皆様へ
夏休みを前にして、中学3年生は、保護者を交えての三者面談が実施されたり、進路希望調査が行われたり、初めての進路選択を迫られ緊張していることと思います。
中学校受験の経験のある人もいると思いますが、多くの人は、初めての経験で戸惑っていることと思います。この受験生という時期をどう乗り越えるかが大人になる大きな成長期であることを忘れてはならないと思います。
また、この進路選択に於いて、親子関係やご夫婦の関係が悪くなるなどのこともあると言われます。それは、子育ての中で、初めてご夫婦の考え方が問われることになりますし、親子の生き方の問題に関わるからだと思います。是非、激しい反抗期にあるお子様もいると思いますが、親子のコミュニケーションを図ることを第一に考えられることをおすすめします。そして、ご夫婦のコミュニケーションも必要なときだと思います。
中学3年生は、親には反抗するものの未知のことであり、不安でいっぱいです。「高校に行けるのか」「どんな学校に行ったらいいのか」「将来どんなしごとがいいのか」悩みは一杯です。そんな子どもたちに、直接的に課題について問いかけると反発します。また、勉強をさせようと思うとかえってやらなくなります。反抗期の子育ては本当に難しいものです。
夏休みからは、部活動もなくなり、土日の弁当作りもなくなります。親子のコミュニケーションの機会が少なくなります。ですから、意図的にコミュニケーションを図る努力が必要です。
そこで、今できる親子のコミュニケーションの在り方の提案ですが、まず、この夏休みの計画を一緒に考えてやることだと思います。夏休みは、大幅に学力をつけることが出来る時期ですので、お子様の学習上の悩みを叱責するのではなく、優しく聞き、共に考えてやることです。一学期の成績表を参考に分析し、具体的な改善策について、自分で考えられるようにすることが大事です。そして、受験校の選択については、自分で最終選択させることが大事です。一方的に、親の意向を語ることや子どもの選択した高校を否定することなどは避けることです。受験の結果は、本人が責任を負うことです。本人の自立を促す機会であることをお忘れにならないようにお願いいたします。
ただ、お願いですが受験校の見学には、お手伝いいただけるとありがたいと主おいます。友達同士での高校見学も必要だと思いますが、時には、ご両親と共に高校を見学しながらのコミュニケーションも必要だと思います。素直な会話が出来るのではないでしょうか。
高校見学を早めにするといいと思います。高校は、均一ではありません。校舎も教員体制も部活動の種類も、公立、私立の違いがあります。できれば、今の自分の成績では、合格できそうもない学校を見学するとよいと思います。その学校に入学したいと、目標が明確になれば、勉強に熱が入るものです。早く目標となる学校を定めさせることが大事です。
受験は、合否の結果があるから成長に繋がるのだと思います。合格して喜び、自分の努力の成果を自覚し、人生では、努力することの必要性を自覚できます。逆に、不合格になり自らの努力不足と悲哀を経験できます。大きな人生経験をすることになります。いずれにしても自らの大きな成長に繋がります。
暁塾では、子どもたちの最初の挑戦のお役に立ちたいと考えております。進路選択に真摯に向き合い、この受験期にあたり、自分なりの学び方を身に付けて高校に進められるようにしたいと考えています。